竹林の荒廃は日本各地で問題になっています。

粟津地区も竹林の所有者さんだけでは管理ができなくなっていました。

 

村おこし推進協議会は、竹林の荒廃を整備し

伐採した竹を有効活用するために

竹チップ・竹炭・竹灯籠など様々な取組んでいます。


竹林の整備



竹林が荒廃し田んぼも耕作放棄地になっていました。

 

 

 

竹林と耕作放棄地の整備をして

こんなに綺麗になりました。

田んぼも、元の姿を取り戻しました。


竹チップづくり


 

 

 

 

今後も活動を続けて行くため

次年度に機械を購入しました。

 

 

 

 

 

伐採してすぐの青竹の枝や葉っぱの部分だけをチップにするととても綺麗な緑色のチップができます。

青竹のチップは、密封して乳酸発酵させて有機肥料にしています。

乳酸発酵すると土の中の善玉菌が活性化して悪玉菌を抑えてくれます。

植物の成長が早くなり、収穫量も増えて糖度の高く

美味しい野菜や果物になるといわれています。

チップを撒くと雑草も少なくなり、手入れがとても簡単になります。

婦人部のみなさんに乳酸発酵した青竹チップを使ってもらいました。

ホクホクでとっても甘くて美味しい大きなサツマイモが

たくさん採れたと喜んでもらえました。

 

 

 

 

竹の幹の部分は茶色のチップになります。


竹チップは年ごとに山にして3年ほど寝かせて有機たい肥にします。

 

 

 

山にしたチップは定期的に

下から上に混ぜていましたが

カブトムシの幼虫がここで過ごすように

なったので混ぜるのをお休みしています。

 

 

 

 

3年程ねかせた竹チップたい肥は袋に詰めて

田んぼに撒きます。

 

 

 

 

1坪あたり1袋の間隔で

田んぼに並べてます。

 

 

 

 

全て手作業で撒いていくので

田んぼに水を入れる前に撒きます。

竹チップたい肥を撒いた田んぼのお米は、籾圧が厚くお米がふっくらします。

1反の田んぼに撒く竹チップたい肥の量は1トン以上になります。

しかし、収穫量は普通の田んぼの半分のお米しか採れません。

竹の伐採・チップにする粉砕作業・たい肥にするための管理や年月・たい肥を撒く作業など

竹チップたい肥のお米は、手間暇かけて大切に育てた

自然がいっぱいつまった贅沢なお米です。